ブログ

ばね指とは?症状・原因・治し方を徹底解説 放置は危険?

 

「指がカクッと引っかかる」「朝、指がこわばる」

そんな症状にお悩みではありませんか?

 

その症状、もしかするとばね指かもしれません。

 

【目次】

ばね指とは?

ばね指の主な特徴

ばね指はなぜ起こる? スマホやPCも関係?

ばね指の症状チェック!初期症状から重症化のサインまで

ばね指の治し方は?

ばね指のセルフケアと予防法

【まとめ】

 

ばね指とは?

ばね指(正式名称:弾発指)は、指を曲げ伸ばしする際に痛みや引っかかりが生じる疾患です。

 

ばね指の主な特徴

 

ばね指の特徴は以下のようなものが挙げられます。

中でも親指、中指、薬指によく見られます。

 

・指の曲げ伸ばしで「カクッ」と引っかかる感覚がある

・痛みや腫れ、熱感が出る

 

 

ばね指はなぜ起こる?スマホやPCも関係?

 

指がバネのように弾ける原因

ばね指の原因は、指の屈筋腱(くっきんけん)とそれを包む腱鞘(けんしょう)との摩擦・炎症によって、腱鞘が腫れて硬くなり腱がスムーズに動かなくなることにあります

 

ばね指の主な原因は指の使いすぎとされていますが、以下のような条件も発症に関与します。

 

ばね指の主な原因・リスク要因

 

・長時間の手作業やパソコン作業

・スマホの使いすぎ(特に親指)

・更年期の女性や妊娠・出産後のホルモン変化

・糖尿病やリウマチなどの持病

 

ばね指になりやすい性別、年代、職業

髪を切る美容師のイラスト(女性)

ばね指は特に40〜60代の女性に多く見られます。

美容師・調理師・事務職など、手を酷使する職業の方にも起こりやすいため注意が必要です。

 

ばね指の症状チェック!初期症状から重症化のサインまで

 

初期症状(軽度)

 

・朝起きた後、指がこわばる

・指の付け根に違和感や痛みがある

・曲げた指がスムーズに戻らない

 

中等度〜重症

 

・指の動きに「カクン」とした引っかかりがある

・痛みが強くなる

・指が自力で伸ばせず、反対の手で戻さないといけない

 

上記のような症状を放置すると慢性化・手術が必要になるケースもあるため、早期対応が大切です。

 

ばね指の治し方は?

 

ばね指は症状の程度によって、治療方法は異なり、以下の3つに分けられます。

 

・保存療法

・ステロイド注射

・手術療法

 

保存療法(初期〜軽度)

 

保存療法とは、メスを入れたり針を刺したりといった侵襲的な行為を行わない治療です。

 

指の安静のためにテーピングやサポーターを活用したり、湿布・痛み止めなどの消炎鎮痛薬で痛みを和らげます。

痛みが引いてくると軽いストレッチや指の体操を行って関節の動きを改善していきます。

 

ステロイド注射(中等度)

注射器のイラスト

腱鞘の炎症を抑えるために、ステロイド注射を行います。

1〜2回の注射で改善することが多いですが、数ヶ月から数年の間に再発する可能性があります。

 

手術療法(重症・再発)

保存療法や2−3回のステロイド注射で効果がない場合、腱鞘切開術(ばね指手術)が行われます。

 

手術は局所麻酔でおこない、手のひらの指の根本を数センチ切開して腫れている腱鞘を切ることで、内部の圧を逃し屈筋腱がスムーズに動けるようにします。

 

日帰り手術が一般的で、再発率も低く回復も早いです。

当院でも院内にて手術を行なっています。

詳細はこちら

 

ばね指のセルフケアと予防法

 

日常生活で意識すべきこと

 

ばね指の予防、症状の悪化を防ぐためには以下の点を日常で意識することが大切です。

 

・長時間の手作業やスマホ操作を避ける

・こまめに手を休ませる・指を軽くマッサージ

・ストレッチで柔軟性を保つ

 

指の簡単ストレッチ

 

 

1.指を1本ずつ優しく曲げ伸ばす

2.手のひらを開いた状態で指を反らせる

3.グー・パー運動を繰り返す

注)痛みがある場合は無理せず、医師に相談してください!

【まとめ】

早期の対処で「手の自由」を取り戻そう

 

ばね指は放置すると日常生活に大きな支障をきたす疾患ですが、早期に対応すれば短期間での改善が可能です。

「たかが指の違和感」と軽く見ず、症状が気になったらお早めに整形外科を受診しましょう。

 
TOPへ