脂肪幹細胞治療

脂肪幹細胞を使用した治療法は、患者様ご自身の脂肪組織に存在する幹細胞を使用します。ご自身のコピーを作成する「自己再性能」と、骨や軟骨の組織を分化する「多分化能」を脂肪由来幹細胞は持ち、ダメージを一度受けると再生が難しいと考えられていた組織の修復が可能になります。また、患者様ご自身の脂肪由来幹細胞を治療で使用するため、ウイルス感染の可能性がなく、安心・安全な治療を行うことができます。

現在行われている変形性関節症の治療の多くは、傷んだ骨や軟骨を削り、金属製の人工関節を代わりに取り付ける「人工関節手術」です。手術内容を簡単に表すと、「人工的に骨折させ、その部分を金属で治す手術」です。そのため、身体的負担は非常に大きくなります。しかし、脂肪肝細胞治療は、患者様ご自身の脂肪由来幹細胞を患部に注射するだけで治療を終えることができるため、身体への負担を軽減することができます。

現在の一般的な変形性関節症の治療は、2～3週間の入院を要する人口関節置換術です。しかし、脂肪幹細胞治療では、外来診療中に最短2日程度で対応することが可能であり、脂肪組織の採取や自己脂肪由来幹細胞の投与も外来診療で受けることができます。入院が不要であることから、身体的・時間的な観点からも負担が少ない治療法といえます。