PRP療法

PRP療法とは

PRP(Platelet-rich Plasma)は血液を遠心分離して血小板を多く含んだ血漿濃縮物で、多血小板血漿のことです。タンパク質や成長因子を多く含んでおり、ダメージを受けた箇所に患者様ご自身の血液から作成したPRPを注入することで自己回復力を活性化させることができます。PRP療法は医療分野で幅広く取り入れられており、歯科、形成外科、整形外科などでの治療に使われています。当院でもスポーツでの怪我や関節炎の治療に取り入れています。PRPは患者様ご自身の血液から血小板を採取してPRPを作製して治療に用いています。血小板には血液を凝固させる働きと組織の修復をする働きがあります。PRP療法は組織修復促進効果によって自己回復力を高めることで早期に回復を見込めることから治癒に時間を要する怪我や関節炎の治療に最適です。

適応疾患

PRP療法は変形性膝関節症や関節炎、スポーツ障害などの治療に用いられます。欧米でアスリートを中心に治療を受ける方が増えています。長期間のリハビリを行っても十分に回復しない方でもPRP療法で効果を実感したケースがあります。

代表的な整形外科の適応疾患

治療の流れ

1血液採取

ごく少量(約15cc)の血液を採取します。
(献血した場合、200cc~400cc程採血しますので、PRP療法で必要な血液がとても少ないことがわかります。)

2PRP抽出

細胞採取室専用機器で採取した血液からPRPを抽出します。

3注入

疾患によって量は異なりますが、抽出したPRPを患部へ注入します。肉離れや腱炎には約2cc、関節炎では3~6cc程注入します。

治療費について

PRP作成、注入費用
1関節もしくは1部分 48,000円

 

PRP療法に関するよくある質問

PRP療法のメリットとデメリットについて教えてください

PRP療法のメリットは患者様ご自身から採血した血液を使用しますので、副作用の報告が少なく、安全性の高い治療法といえます。デメリットとして、現在は保険適用外であるため自費診療となり、自己負担が大きくなります。また、同じ疾患、症状であっても効果には個人差があるため、治療を受けた人全員が同じ治療結果を得られるというわけではありません。

PRP療法は痛みを伴いますか?

採血の際の痛みに加えて、筋肉や腱にPRPを注入する時には圧がかかるため、かなり強い痛みを感じることがあります。しかし、関節内にPRPを注入する際は痛みを感じることがほとんどありません。また、PRP療法を受けてから2週間程は組織が治癒する過程において炎症による痛みが続くことがあります。自然に起こっている炎症のため心配はいりません。

PRP療法はどのくらいの効果が期待できますか?

PRP療法は同じ疾患、症状であっても効果に個人差がある治療法となり、高い効果を得る方とそうでない方がいらっしゃいます。

治療後、なにか制限はありますか?

治療を受けた当日は飲酒・患部のマッサージ、激しい運動は禁止です。関節にPRP療法を受けた場合には入浴はお控えください。リハビリは治療後、痛みが治まったら可能となります。

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